2023年11月13日

18年前の住まいのお値段とは

18年前の住まいのお値段とは



18年前に設計した住まい。
住まい手の転勤によって、売りに出されることになり、
二年ぶりに売却とのお知らせと共に嬉しいことが。

最初に不動産屋さんに、築年数を知らせて見てもらうと、
上物は¥0で、土地だけの値段が近隣相場です・・・と。
そんな馬鹿なことが起こっているのは、ここ日本だけ。
2009年(平成21年)の住宅瑕疵担保保険の加入義務施行や
長期優良住宅の断熱等性能等級4施行直前の住まいですが、
アトリエMアーキテクツの標準仕様として、
構造計算もおこない、耐震等級2〜3の間(基準法1.25〜1.5倍)
断熱性能も3.5程度を満たしている設計はおこなっていました。

断熱性能4にならないのはやはりサッシ。
アルミ樹脂複合ペアガラスでしたから
現在のLow-E+金属皮膜はまだ無く、断熱性能が大きく違います。

何よりも地階がありますから、ボーリング調査も含めて、
鋼管杭施工などしっかりとした住まいとなっています。

18年前の住まいのお値段とは



それが¥0なんていう非常識な見解にビックリしましたが、
現在の省エネルギー住宅のように、
住まいの履歴がしっかりと数値がしている住まいで、
住宅性能評価書があると違うのは当然ですが、
そうした住まいに準じた設計をしていることを、
完了検査済証と共に、図面でしっかりと読み込むことを、
旧態然とした不動産屋さんには、もう少し勉強していただきたい所です。

住まい手さんは、その価値を踏まえて値段設定されておりましたが、
二年ぶりに、その価値を認められた方に購入されたようです。
全国を転勤して来られて、たくさんの住まいの住み替えと
住宅をみる機会が多く、
この住まいの素晴らしさに目をキラキラさせて(住まい手談)
惚れ込んでいただいたとのこと。

18年前の住まいのお値段とは



住まい手さんから、この住まいの設計者のことも
別名までしっかり伝えましたよと、
情報提供されているようです・苦笑。

これを機会に、ある程度メンテナンス点検や
更新をおこなっていきたいそうですが、
次の住まい手さんに引き継がれて行くこと、
そんな情報がもたらされること、
あらためて、建築家冥利に尽きるできごとでした。

ちなみに、土地代の倍が住まいのお値段、
つまり、土地建物込みで当初の見立ての3倍となりました。

住まいのどこからも緑を青空が望める風景はプライスレス。
是非、桜の中のバルコニーで寛いでください。

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