2024年04月15日

2025年からVectorworksはサブスクリプションへ移行する




設計事務所を営んでいるとそのベースとなるのは
やはり図面を描くCADソフトの管理ではないでしょうか。
私の場合は、もう30年以上Macを使用しているので、
それと同時に毎年バージョンアップされるMac OSとの関係性、
さらには業務機のMacの買い換えも含めて、
重要な要素となっていて、プロジェクトの進捗状況をにらんで、
そのタイミングには毎年悩まされます。

6年ごとの業務機更新も後継機問題に直面しており
早くM3化しないといけないのですが。。。
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201801article_10.html

Vectorworksarchitect2024のバージョンアップのため、
久しぶりにHPをみてみると永続ライセンス販売終了のおしらせ。
???最初は何のことか理解できなかったのですが、
2025年からサブスクリプションライセンスへ移行。。。
う〜ん、ついにといいますか、やはり、といいますか。。。

VectorworksもAutoCADや他のBIMソフトのようにサブスクリプションへ移行。
https://www.aanda.co.jp/lic2025/index.html




メディアやダウンロードの買い取りによるライセンス購入から
サブスクリプションというのは時代の流れということなのでしょうが、
その価格をみるとAutoCAD plusが231,000円、
まだ予定価格となっていますが、
Vectorworksarchitectストンドアロン版が245,300円
ちょっと高いですが、ほぼ合わせてきていますね。

ソフトはライセンス買取前提という古いタイプなのですが、
こうなると毎年のMac OSのバージョンアップに伴う
Vectorworksarchitectのバージョンアップもちょっと考えないといけない。

提供スケジュールをみると2024年末が最後。
ここでバージョンアップすれば2026年から切り替えとなり、
それ以降は最終の永続ライセンス2026の継続利用。

最終的には、そこでの判断となりそうですが、
まずは2024年末にこれまで通りにバージョンアップが必須です。
BIM設計に移行して6年あまり・・・
まだまだ有償サポートでの質疑は必要なので、
是非単年度のサポートは残して欲しいところですが、
あと2年かぁ。。。

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2024年03月19日

小島よしおさんとの再会は初のアトリエ訪問




先日アトリエのすぐそばで小島よしおさんのお仕事があり、
そのあとに久しぶりにお目にかかる時間が取れるとのことで、
初めてアトリエにお立ち寄りいただき、
色々なお話しをしながら楽しい刻を過ごしました。




大改造!!劇的ビフォーアフターでおこなった
沖縄久米島のお母さんの営まれる沖縄料理のお店、
もう14年前となります。
その5年後に番組史上初となる移築リフォームと屋上リフォームを
半年の間におこなうという無茶振り企画でしたが、
当時は沖縄本島で二年あまり仕事をしておりましたので、
可能となった懐かしいプロジェクトでした。

沖縄らしさを表現する素材として、花ブロック・琉球石灰岩・ウージ染め・久米島紬、
内部にはあまはじ(軒先)・スージー(路地)が再現されています。




最盛期には1ヶ月の間に沖縄へ6回出向くという日々、
よく身体が持ったなぁ・・・と思える日々でした。
小島さんとも何回も久米島で作業をご一緒したり、
リフォーム後のお母さんのお店に家族でお邪魔したりと、
その後も小島さんとの繋がりを持てておりました。
当時小学生だった息子が小島さんの前で
『そんなの関係ねぇ・・・』を披露した時の衝撃は忘れません・笑



久米島に行かれることがありましたら、イーフビーチホテルすぐそばにあります
この小島よしおさんお母さんのお店・O2ハッピーで、
お母さんの美味しい沖縄料理と共にお楽しみください。




今回小島さんからいただきました二冊の本。
『小島よしおのボクといっしょに考えよう』
https://www.asahi.com/edua/article/15046800
『最強無敵の雑草たち』
https://www.ehonnavi.net/shop_pro/pro_ehon00.asp?no=245103

それぞれに非常に興味深い本でしたが、
特に『小島よしおのボクといっしょに考えよう』での
小学生22人からの悩み相談に対する回答は、
子どもたち目線に立っての話しの流れには、
子育て中の親御さんはもちろんのこと、
学校の先生方にも参考になるような、さすがの内容でした。
またお目にかかりましょう!




・芸能人初出演の恩返しリフォーム:小島よしおお母さんのお店
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/list/d00033gian.html

・大改造!!劇的ビフォーアフター小島よしお編・Special Thanks!!2010.4.25. OA
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201004article_18.html

・大改造!!劇的ビフォーアフター小島家Ⅱ・Special Thanks!2015.3.17. OA
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201503article_3.html

・大改造!!劇的ビフォーアフター小島家Ⅲ・Special Thanks!2015.8.16. OA
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201508article_2.html

沖縄・恩納村の別荘
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201712article_5.html




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2023年07月31日

BIM設計で設計・現場での情報共有を直感的におこなう 大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編9




アトリエMアーキテクツでは、5年前から設計のスタイルを
2D設計からBIM設計に移行しております。

私の世代は手書き図面を美濃紙に描き、
それをジアゾ感光紙へ青焼き機器を通してコピーする世代。
徹夜をして、図面を完成させて、
あとはそれをひたすらコピー機に流し込む。。。
紙が絡まったり、ジアゾ液が足りなくなったり・・・
とにかく提出が終わると、みんな抜け殻のようになった時代。

そういう手書きは、CADが当たり前の時代でも
重要なことだと、あらためて感じております。
独立した42歳の時に、何とかスタッフに教えを請い
CADを習得してから独立。
その後は、主に2D設計として20年間設計してきました。




私のツールは、A&A社Vectorworksarchitect。
MiniCad時代からMac唯一のCadでしたが、
今はWindowsでもOSを問わず使用できるハイブリッド版。
5年前のプロジェクトをきっかけとして、
その必要なスキルとしてBIM設計へ移行しましたが、
手書きスケッチは必須、適宜2D設計を交えるスタイルです。
要は、建築を表現する、住まい手への伝達、
現場へイメージ共有として、どうのように活用するかですね。




元々、情報共有のための図面量には
住まい手・施工者にも驚かれますが、
まだまだ、試行錯誤ですが、
確実に、設計内容はより的確に伝達できるようになったと思います。




大改造!!劇的ビフォーアフターの物件でも、
設計時間が、通常の設計よりも大幅に少ないながら、
それを言い訳にすることなく、番組や施工者への情報共有として、
有益な設計となって来たと思います。

そして、何よりも住まい手に満足していただけるリフォームと
なっていることが、特殊な環境下でも基本中の基本です。




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2023年05月25日

大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編8・タニコー業務厨房機器




石川邸は、築57年のごく普通の一軒家でしたが、
店舗併用住宅のカレー店舗スペースを取り入れるリフォーム。
今回必要となる業務用の厨房機器はタニコーさんへお願いしました。
https://www.tanico.co.jp/product/

実は私のアトリエから徒歩1分に静岡営業所があり、
私の愛犬の散歩コース上でして、
いつか店舗物件があればお声がけしたいなぁと思っていたところ・苦笑。
営業の方にアトリエに来ていただき、
打ち合わせをして、本社に打診したところ、
直販での販売施工をおこなうという形で了解が取れました。
その直販価格をそのまま工務店へ出す、
その調整や打ち合わせをすべて私がおこなうことで、
田中工務店さんの経費を掛けないことで実現できました。



石川さんから必要となる業務機器リストをいただきながら、
規模に余裕が無い店舗部分ですので、
厨房機器の配置がそのまま店舗厨房の奥行きとなっています。



また、木造躯体の内側へ業務厨房機器を設置する場合、
下地不燃でなければ設置できず、
木軸の場合15cm離隔距離が必要ですが
その余裕が無いので、
木軸+不燃材+軽天壁下地+不燃材というW壁の仕様で
下地不燃として、消防法を満たして設置しております。



ミキサーやホイロ(発酵器)が大型で
既製品のセンターテーブルに載せるスペースを多く取るため、
30cm延長できる展開式サイドテーブルを
特注で追加しています。





施工で苦労したのは、製作の排気フードの位置が
どうしても筋交いの前となり、交差部上に逃がすために
有圧換気扇の巾の一部を天井より上げる必要があり、
吊ボルト位置も含めた現場寸法の調整を何度もおこない、
その製作と設置に大変苦労しました。

出会いと近さという偶然ではない必然が、
この店舗を支えてることも、お伝えしたかったことです。
このように、様々なメーカーとの関係が、
今回の店舗併用住宅を支えております。



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2023年05月15日

大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編7・Jパネル端材活用



石川邸は、築57年のごく普通の一軒家でしたが、
店舗併用住宅のカレー店舗スペースを取り入れるリフォーム。
店舗客席の壁天井仕上げには、優れた調湿機能、吸着・消臭機能と
防火性能を有したモイスNTを使用して、
モイスコート(撥水材)を塗布しております。

木材は内装制限で床から1.2mまでしか使えませんが、
そのコストもさえ厳しかったため、
イートインのカウンターに製作したJパネルで
木質感を出すことにしております。



もう一つは、これまでどこかで使えないかと考えていた
Jパネルの製作過程で出る実(さね)部のカット端材を
壁の一部に取り付けて使用することを試みました。



計画の初期段階から、いつもお世話になっている
静岡市島田の丸天星工業さんから、
端材サンプルを取り寄せて、反り具合やバラツキなど検討。

丸天星工業
http://marutenboshi.com

何とか壁に取り付けることが可能だと分かった上で、
現場へはJパネルの発注材に混ぜて送ってもらい、
現場にて間隔などを最終調整して取り付けております。



溝に板を挟み込める案は一応ありましたが、
地震による落下を考えると、あまりお勧めはできません。
この辺りは、台座の縁なり耐震ジェルなり、
何らかの対策をした上で、活用されることをお勧めいたします。

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2023年04月12日

大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編4・モイスの呼吸する壁・天井



石川邸は、築57年のごく普通の一軒家でしたが、
店舗併用住宅のカレー店舗スペースを取り入れるため
住まいへのカレーの臭いと店舗での臭いの問題を
考える必要を感じました。

不燃材料と臭い対策、さらに工期への施工性の簡素化を考えると
その素材は、これまで使い慣れているモイス以外にありません。
https://moiss.jp/moiss-nt/



この計画がスタートしたのは、2021年でしたので、
これまでもお世話になっていた三菱商事建材担当者に連絡をして
既に相談を始めていました。
2022年には三菱商事建材が双日建材へと
会社がまるまる移行するということも経験しましたが、
担当者も状況も含めて、継続対応していただきました。

ただ2022年春に着工した当時は
モイスは受注停止の状況でしたが、
そこも半年前からの継続案件ということで、
双日建材さんとアイカ工業さんとの連携で
何とか確保していただきました。
本当に、その折りはありがとうございました。



私の場合のモイスNTの使用方法は素地張り素地仕上げが基本。
壁は9.5mm、天井は6mm
モイスは1枚辺り25kgの重量がありますので
天井には石膏ボードのように9.5mmではなく、
必ず6mmを使用してください。

アイカ工業・モイスNT施工マニュアル
https://moiss.jp/catalog/pdf/moiss_NTmanual_1610.pdf



また、洗面所や便所、今回は店舗客席の使用箇所には
専用の撥水剤モイスコートの塗布も必要です。
調湿機能を持つモイスですが、上記のように
常に湿気がある場所に素地で使用するとことはできません。



こうしたことを注意すれば、優れた調湿機能、吸着・消臭機能
防火性能、環境対応に加えたデザイン性を持っています。
また端材は細かく砕いて専用の調湿袋に入れて、
床下や天井裏に設置して調湿材となりますし、
さらに細かく砕いてプランターや土に混ぜると
保湿剤となり、そのまま分解して無くなりますので、
本当に最後まで優れた性能を発揮します。

建材としての価格は高めですが、
素地張り仕上げとすることで、仕上材が不要となり
工期も短縮できて、トータルとしてのコストパフォーマンスに
優れた建材といえます。



モイスを利用した大改造!!劇的ビフォーアフター物件はこちら

〇東京八丈島:内装材モイスを壁天井全面に使用しています。
※離島のため産廃として排出することがないので助かりました。
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/list/d00097wmlo.html
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201208article_2.html
〇沖縄波照間島:小屋裏の欄間に6mmを編んだりして使用しています。
※日本最南端離島ですが、端材の調湿袋を小屋裏へ入れて、
空気循環をサポートしています。
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00170dlfa.html
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201603article_9.html

〇山梨富士吉田:鉄筋コンクリート造のスケルトンインフィルリフォーム
※RC造の建物内部にもう一度木造の箱を創り出す
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00189nmkwr.html
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201908article_1.html

〇2023.03.19大改造!!劇的ビフォーアフター『2階が傾いた家』リフォーム概要
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00193wb6q.html

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2023年04月02日

大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編3・集成材梁柱補強






石川邸は、築57年のごく普通の一軒家でしたが、
『2階が傾いた家』のタイトルの通り、
2階クロゼットの床の傾斜とその下の和室建具枠のゆがみ。
これから、梁か柱か基礎かのいずれかに問題があると想定できます。



今回は店舗の客席と厨房の広さを確保する必要があり、
和室とDKの壁を910mm北側へ移動することにしました。
これにより、新しい壁とその下部には鉄筋コンクリート造の
基礎を新設することができます。
店舗のベタ基礎を周囲の基礎補強に役立てていますが、

大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編2・ベタ基礎補強
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/498760247.html



この店舗厨房上部が2階建ての中心に位置するため、
既存梁の掛かりが1cmという不具合から来る傾きを修正すると共に
@910欧州赤松集成材梁3本と厚24mmの構造用合板で、
8帖の床剛性補強をおこない、躯体全体の耐震性能を高めています。



ただ、この場合にはその周囲の柱のホールダウン金物が必要ですが、
店舗土間の仕上がりには側面に基礎を追加すると
出っ張りが出てしまい、厨房機器の設置に支障が出ます。
そのため、ここではパイプ羽子板かくれんぼを
8本の柱の柱脚に埋込み、その斜めボルト部分を
D13鉄筋X2本で緊結し、
ここに床かさ上げのため土間コンクリートを
柱脚まわりだけ厚240mmとして打設して、
集成材梁廻りの柱をホールダウン金物の代わりに
補強する方法を取っています。



すべてが完璧となるわけではありませんが、
できる限りの考えられる補強をおこなっていくという設計です。

大改造!!劇的ビフォーアフター『2階が傾いた家』リフォーム概要
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00193wb6q.html




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2023年03月27日

大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編2・ベタ基礎補強





石川邸は、築57年のごく普通の一軒家でしたが、
店舗部分のために、新たに客席と厨房、便所、手洗い
というスペースを作り出す必要があります。
この部分は、土足で入り掃除し易いように
墨入りモルタル仕上げとなっています。



この部分の下の土間コンクリートを耐圧版として
D13@200の配筋としていますが、
それに合わせて周囲にD13差筋アンカー入れて、
既存基礎を側面から補強する手段を採用しました。
通常の打込式の差筋アンカーでは、
既存基礎を痛めることも考えられるため、
ワンタッチ式アンカーを採用しています。



1階の40%店舗部分が締める店舗部分に加えて
浴室、洗面、勝手口土間コンクリート廻りも合わせて、
全体の1/2となる耐圧版で基礎補強しています。
2階建ての部分はこの中に全て含まれているため、
瓦屋根の荷重を負担するすべての基礎が補強されています。





既存の基礎が割れている部分で、
この耐圧版の中に入っていない部分は、
側面に新たな基礎を新設して、
D13@120ワンタッチ式アンカーで補強を試みております。
このように、店舗の部分で必要となる土間コンクリートを
基礎補強と併用させることで、
必要十分な基礎の補強を試みています。

大改造!!劇的ビフォーアフター『2階が傾いた家』リフォーム概要
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00193wb6q.html

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2023年03月23日

大改造!!劇的ビフォーアフター石川邸リフォーム施工編1・減築による対応策



石川邸は、築57年のごく普通の一軒家でしたが、
店舗併用住宅とするためには、
そのままの規模でリフォームしてしまうと、
予算が合わないことは自明のことでした。



そのために35.7坪ある既存の住まいを
ご夫婦とお母さんの三人の居住スペース、
そして店舗客席と厨房他付室などを効率的に再配置することで
3.7坪減築して、32坪と小さくしました。



また、この減築を2階の部屋とすることで、
その屋根の瓦も撤去しています。
これによって約1tの上部荷重を軽減でき、かつ
住まいの構造補強を軽減に役立てております。
そして残りの既存の瓦屋根はそのまま残し、
1階下屋部分のカラー鉄板屋根は、ケレン処理の上
再塗装することで、そのまま活用しています。



また、3.7坪の壁と屋根の解体により不要となった、
柱・梁・小屋束、そして野縁などは、
既存躯体の補強に再利用することにしました。
ウッドショック下での木材不足の中での工事でしたが、
この減築によって、かなりのコストを軽減することができました。




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2023年03月19日

大改造!! 劇的ビフォーアフター石川家・Special Thanks!



今回で物件14軒目、放映17回目の出演となりました。

番組HP石川家概要はこちらから。
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00193wb6q.html

三年前に地元静岡でポツンと一軒家と
大改造!! 劇的ビフォーアフター初コラボ番組を
担当して以来となりました。
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/202003article_9.html

また、ビフォーアフター工務店として、
魔裟斗さん・尼子インター渚さんとの協働作業は、
四年前に山梨富士吉田の物件でご一緒して以来。
・魔裟斗さん/元ISKA世界ウェルター級王者
・渚さん/尼神インター
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201904article_6.html



今回の物件が始まったのは、
一昨年の2021年6月、初めて現場を訪れました。
そこから、既存建物調査と図面作成、リフォーム案作成、
実施図面と見積からコスト検証、さらの修正図面と
2022年4月の解体着工までの間が約10ヶ月間は
めまぐるしい日々でした。
さらに、ウッドショックの影響もあり、
使用建材の再選定や納期確認等々。。。



設計には三年前から移行しているBIM設計を取り入れて、
図面の整合性や現場指示のビジュアル化などに
効果的に活用することができました。

また石川さんのお母様が広島ということで、
私のふるさとと亡くなりました母と重なる部分もあり、
今回のご家族のお話には、感情移入される部分も多々ありました。



この番組で紹介された工事費でおこなうためには、
テレビならでは、様々な関係者のご協力があればこそ。
今回は、以下の方々の誠心誠意なるご協力のお陰で
無事、石川家を蘇らせることができました。

田中工務店さんは、番組5回目のベテラン工務店でしたので、
色々な面で助けていただきました。
この場をお借りしまして、
あらためまして、御礼申し上げます。
皆さん、どうもありがとうございました。



田中工務店/田中泰秀社長,飯野康次(総監督)
担当大工/茂原弘昌(茂原総合企画),佐藤二三夫,酒井*
・電気工事:さんでんき/明森之宜, プログレス/菊原悦夫,加藤竜一
・給排水設備工事:ケーズリビング/倉田浩二,横尾忠
・解体工事:茂原総合企画
・仮設工事:ヨシヤマ工業・山本悦夫
・基礎工事:木村興業/木村雄一
・屋根板金ステンレス工事:光板金工業/黒澤好光
・家具建具工事:建松製作所/渡邉将之
・左官工事:菅原左官工業/菅原延弘
・塗装工事:中村塗装店/中村哲志
・ガス工事:サンエー/鈴木寧
・アルミサッシガラス:黒澤硝子建材/黒澤俊一
・サイン:高昇/翁捷,内田徹。



また以下の資材については、私の普段の仕事でもお世話になっている
各企業の方々には、格別のご協力をいただきました。
あらためて、御礼申し上げます。

・内装材モイス・モイスコート:双日建材・アイカ工業
/千葉賢一,成田一也
https://moiss.jp/moiss-nt/
モイス紹介-アトリエMアーキテクツ
https://moiss.jp/press/pdf/press026.pdf

・厨房機器:タニコー/土居弘明,BREED:木村和昭
https://www.tanico.co.jp
タニコー静岡営業所は、私のアトリエから徒歩1分!
いつか店舗の物件ではお世話になりたいなと思っておりましたので、
一番にお声をかけさせていただき、大変お世話になりました。
https://www.tanico.co.jp/network/

・Jパネル:丸天星工業/川村右介,森祥弘
http://marutenboshi.com
JPウォール
http://marutenboshi.com/jpwall.html

私の定番の静岡県産杉Jパネル、
今回は造作家具のパネルとして使用しました。



・TOTO:ハーフバス08,衛生機器一式
https://jp.toto.com/products/bath/halfbath/
私の最近の定番のハーフバスは
木材と組み合わせることで癒やしのお風呂となります。

・ウェスタンレッドシーダー:高広木材/渡辺幹夫
https://takahiro-mokuzai.co.jp
東京時代から35年来お世話になっている新木場の高広木材さん
ウェスタンレッドシーダーといえばここ一択です。
水回りを初め、外壁にもうってつけの樹種となります。
https://takahiro-mokuzai.co.jp/redceder/

・玉紙撥水和紙:丸和/塙仁之
https://www.tamagami.jp/tamagami
25年来、和室にはこの玉紙を使用しております。
今回は、各種の端材を提供していただき、
お母さんの寝室の押入扉に使用しました。

そして忘れてはならない、番組の制作担当者の方々。
今回も大変、お世話になりました。
どうもありがとうございました。

・高橋総合演出
・桒山朝日放送東京制作主任
・大橋朝日放送東京制作主任
・あお/青山社長兼プロデューザー
・古賀プロデューザー
・大本プロデューサー
・武川プロデューザー
・酒井ディレクター
・柳下ディレクター
・伊藤アシスタントディレクター
・映像担当:池田屋
 カメラマン/山田洋和,安達良,千葉弦毅
  VE/楠部達也,善方光一,横田満洋,熊倉智大
  アシスタント/菅原加純美,有友碧
  
皆さん、大変ご苦労様でした。
そして、ありがとうございました!



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2023年03月11日

3/19(日) 大改造!!劇的ビフォーアフター春の2hスペシャル概要




私にとりましては、放映17回目・14軒目となります、
大改造!!劇的ビフォーアフター春の2hスペシャル
3/19(日)19:00〜20:56の放映ですが、
番組HPにも、放映概要がアップされました。
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/index.html

築57年の「2階が傾いた家」をカレー店舗兼住宅へ劇的に大改造。
<ビフォーアフター工務店>魔裟斗と尼神インター・渚親方が難問物件に挑戦!
・・・ということで、
今回は店舗併用住宅へのリフォームと共に、
その施工には、魔裟斗さん・渚さんが参加してくださいました。

このお二方とはもう四年前となりますが、
山梨富士吉田の物件以来の再会となりました。

大改造!! 劇的ビフォーアフター渡辺家・Special Thanks!
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/201904article_6.html

果たしてその結末は。。。
どうぞご期待ください。

大改造!!劇的ビフォーアフターの最近の物件
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/list.html

大改造!!劇的ビフォーアフターの以前の松永務物件集
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/takumi/matunaga-t.html

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2023年03月05日

番宣開始・3/19(日) 大改造!!劇的ビフォーアフター春の2hスペシャル




先月、スタジオ収録がおこなわれましたが・・・
放映17回目・14軒目の大改造!!劇的ビフォーアフタースタジオ収録
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/498160271.html

いよいよ次回出演の番宣開始となりました。
大改造!!劇的ビフォーアフター春の2hスペシャル
3/19(日)19:00〜20:56の放映です。

私にとりましては、放映17回目・14軒目となります。
まだ番組HPへの予告編はありませんが、
どうぞご期待ください。
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/index.html

大改造!!劇的ビフォーアフターの最近の物件
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/list.html

大改造!!劇的ビフォーアフターの以前の松永務物件集
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/takumi/matunaga-t.html

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2023年02月07日

アトリエMアーキテクツの仕事・ホテル保養所リノベーション




油谷湾温泉ホテル楊貴館・日本酒BAR『海と月』完成
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/202104article_1.html

・所在地:山口県長門市
・主要用途:ホテル内日本酒バーおよびラウンジホールリノベーション
・リフォーム延べ面積:121.71 m2
・1階ラウンジ/カラオケルーム
・竣工:2020年3月
・構造:鉄筋コンクリート造・鉄骨造
・施工:古田工務店




那須塩原・保養所リノベーション
https://atelier-m-architects.seesaa.net/article/202003article_6.html

・所在地:栃木県那須塩原市
・主要用途:企業保養所リノベーション
・敷地面積:4071.07 m2
・延べ面積:819.19 m2
・地下階地上2階建て
・竣工:2016年12月
・構造:鉄筋コンクリート造
・施工:福田建設

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2021年11月17日

アトリエMアーキテクツの仕事・ホテル保養所リノベーション

油谷湾温泉ホテル楊貴館・日本酒BAR『海と月』完成
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202104/article_1.html




・所在地:山口県長門市
・主要用途:ホテル内日本酒バーおよびラウンジホールリノベーション
・リフォーム延べ面積:121.71 m2
・1階ラウンジ/カラオケルーム
・竣工:2020年3月
・構造:鉄筋コンクリート造・鉄骨造
・施工:古田工務店


那須塩原・保養所リノベーション
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202003/article_6.html




・所在地:栃木県那須塩原市
・主要用途:企業保養所リノベーション
・敷地面積:4071.07 m2
・延べ面積:819.19 m2
・地下階地上2階建て
・竣工:2016年12月
・構造:鉄筋コンクリート造
・施工:福田建設

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2021年06月16日

小島よしおさんと5年振りの再会・その濃密な関係




沖縄・久米島の小島よしおさんのお母さんのお店の
リフォームを初めて手掛けたのは、2010年始めでした。
・人前で服を脱ぐ店
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/list/d00033gian.html

今思えば、八丈島から続く離島リフォームの二年前、
島の匠シリーズを占うかのように。。。
・大改造!!劇的ビフォーアフター廣江家・Special Thanks!
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201207/article_14.html



久米島では完成撮影の前日まで飾り付けをおこなって、
その時に家族で訪問して、子どもにも手伝ってもらい、
22時頃に完成したのも懐かしい思い出ですが、
当時小学校2年生のその子も
来年から社会人とは、月日の流れは速いですね。

・ビフォーアフター番外編・小島よしお編放映前日。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201004/article_16.html
・大改造!!劇的ビフォーアフター小島よしお編・Special Thanks!!
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201004/article_18.html



普通は、それで終わりとなりますが、
お店の入っているホテル自体が取り壊されるということになり、
まだ4年しか経っていないので、
それを移築するという番組史上初めての前代未聞の展開となり、
移築リフォームを2ヶ月間でおこなったのが、2015年のこと。

・営業再開を急ぐ店
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/list/d00151fhla.html
・大改造!!劇的ビフォーアフター小島家Ⅱ・Special Thanks!
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201503/article_3.html





その放映の時に、予算と時間的制約から
屋上については触らなかったのですが、
番組でも、所さんがこれは屋上もやらないとなぁ。。。
と言われていたのですが、
そこを番組が見逃すはずもなく、
わずか4ヶ月後に、今度は二週間でリフォーム(;゚ロ゚)(;゚ロ゚)

・繁盛しすぎて困る店
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/famous/d00160lsvh.html
・大改造!!劇的ビフォーアフター小島家Ⅲ・Special Thanks!
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201508/article_2.html




しかし、私もそのことは見越していました・苦笑
写真のように、前面の庇の構造体を屋上に大きく延ばしており、
これを台形トラスとして、屋上上屋ができるように考えていましたが、
まさか、4ヶ月後になるとは想定外でしたが、
それはそれで、運命的ですね・苦笑。





楽天のオープン戦を小島さん親子と観戦して注目されたり、
久米島紬を織ったり、
誕生日をいじられたり、
肉離れになって松葉杖で久米島入りしたり、
財布を無くして、久米島警察のお世話になったり、
久米島からの飛行機が遅れて、
那覇空港で、私だけバスに乗って飛行場を移動したり・・・
本が書けるくらいのエピソード満載でした・笑







この2年間は頻繁に沖縄へ通いましたが、
最盛期には、月6回沖縄へという
静岡へは、ちょっと仕事で戻り、直ぐとんぼ返り。
久米島空港では、警備員さんに匠お帰りなさい・・・と。



さすがに静岡から番組だけのために通うことはできませんが、
ちょうど、この前後2年あまり、
沖縄本島の恩納村で、RC造の住まいの現場監理があり、
それと連動する形で、何とかできた次第です。

・沖縄・恩納村の別荘
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201712/article_5.html



この現場の施工を担当していただいた大興建設さん、
小島さんお店と波照間島も併せて担当してもらい、
本当にお世話になりました。
https://www.taiko-c.co.jp

この時は、すでに波照間島のリフォームが決まっていて、
ムシャーマのお祭りの先行ロケでおこなわれておりました。。。
ミルク様も懐かしい。。。





・雨も土も降る家
https://www.asahi.co.jp/beforeafter/d00170dlfa.html
・大改造!!劇的ビフォーアフター宮里家・Special Thanks!
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201603/article_1.html



こうして完成した小島よしおさんのお母さんのお店ですが、
沖縄料理が美味しいこと。
久米島でキャンプをはる楽天の選手も多く訪れます。
そして、お母さんがこれまた楽しい方ですので、
家族でお邪魔したり、
子どもだけで旅行でお邪魔したり、
小島さん親子と仲良くさせて頂いておりました。






そんな小島さんのインスタに、静岡の八幡山でランニングとあり、
静岡なんですか?と連絡を取り合い、
新幹線での帰京でしたので、静岡駅で5年振りの再会と
懐かしいお話をさせていただきました。

お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。
今度は、ゆっくりとアトリエにお立ち寄りください。




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2021年04月06日

油谷湾温泉ホテル楊貴館・日本酒BAR『海と月』完成




第5回旅館甲子園グランプリを獲得した
『油谷湾温泉ホテル楊貴館』さん
http://www.hotelyokikan.jp

そのホテルリノベーションが完成を迎えて
日本酒BAR『海と月』とメディアルームが、
4/1から一般宿泊客の皆さんへのお披露目が始まりました。




昨年の6月に初めて長門市油谷を訪れてから9ヶ月あまり・・・
色々な出会いとご縁が繋がって、
楊貴館の岡藤社長と岡藤取締役と出会うことができて
このプロジェクトに参画させていただきました。

静岡県産杉材のJパネルスリット加工によるパテーションは
このお話しを伺った時からイメージが浮かんだのですが、
時間的、コスト的制約を考えて、
地元静岡の丸天星工業さんとルーター会社のコラボとして、
楊貴館さんに直接購入していただくことにしました。




このため設計・拾い・積算・見積・発注・生産・発送を
すべて私の方でコントロールして、
全体の工程に合わせて、山口の工務店へ運搬しました。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202101/article_4.html

この方式は那須の保養所での経験をさらにバージョンアップしています。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202003/article_6.html






パテーション設置による面積を少なくするという条件で
ホテルの内装制限から外すことが可能になることが分かり、
エントランスホールからロビー、喫茶コーナーへの動線の
ポイントポイントに設置して、
日本酒BARへの人の流れを誘導させています。





ロビーに面した既存の喫茶コーナーにある木製カウターや扉を
モラートで塗ることで無機質化して
腰壁と横壁のJパネルとのコントラストによって
日本酒BARへの導入空間を創り出していますが、
これも最小限の手直しで効果を出しています。
Jパネルの壁に取り付けてある山口県の地図は
日本酒BAR入口の切り抜きを使用したもので、
土塗りのひび割れを大きくして
その中に漆喰が塗り込んでいるという、
非常に手の込んだ仕様ですのでお見逃しなく。





日本酒BAR『海と月』の暖簾をくぐりますと
全面に広がる油谷湾の大パノラマを前に
レストスペースと小上がりの間が連続します。
ここの床はすべてフッコーのモラートと呼ばれる塗り材で、
暑さ1.0mm程度の薄塗りで強固な塗膜を作り出し
防水性・耐久性のある無機質な床を創り出しています。
https://www.fukko-japan.com/products/morart.html





小上がりの下地は加工したJパネルの端材を
加工材と共に発送に加えて、活用しています。
ここには、座カウンターを設けて
小上がりに座って油谷湾を眺めながら日本酒がいただけます。





反対側の壁と天井は山口県の土の塗り壁と
杉ルーバーの構成としています。
壁のルーバーの間には、ディスプレイ棚として
アクリル板加工の展示ボックスが8個挿入されて
様々な角度から内部の展示品を鑑賞することができます。





オープン1ヶ月半は、期間限定として
萩市の岡崎酒造さん秘蔵の日本酒の製作過程を表現した
萩焼の貴重な置物が飾られています。
https://www.chomonkyo.com



元々カラオケルームだった部屋のパテーションを撤去して、
旧茶房ラウンジと一体化させましたが、
撤去できない既存柱の廻りには
Jパネルスリット加工品で4面を構成し、
同じくJパネルによる円形カウターを設けて、
ここでも、油谷湾を眺めながら立ち飲みができるようになっています。





その奥にある日本酒バーとディスプレイ収納。
ここもモラート塗りのカウンターとディスプレイ収納があり
ここで、日本酒ソムリエからアドバイスを受けながら、
利き酒を3種試すことができます。
1000円でコインを購入して、横にある日本酒サーバーから
12種類の山口県下酒蔵の日本酒が選べますが、
26蔵元の日本酒も用意されています。





また、これらの日本酒に合うアテとしてのサカツマ。
これは盃でいただくおつまみのことですが、
フードコーディネーターの指導の下、
今回に合わせて開発されたアテで、
以下の七種類から三種類が選べます。

1.蛍烏賊の山椒煮
2.長州黒かしわと黒ニンニクの東洋美人酒粕漬け
3.莫久来(ホヤとこのわたの塩辛)
4.芽キャベツの鮑肝味噌田楽
5.春野菜・ブルーチーズと西京味噌のドレッシング
6.黒豆の湯葉とじゃがいもの明太子サワークリーム
7.自然薯阿部川



そして建築と共に今回の二本柱となる日本酒メディアルーム。
山口県下26酒蔵を代表する日本酒と
その地域環境から酒造りを紹介する美しい映像が
大型モニターに映し出されて観ることができます。



入口脇の左官の壁に設置されたモニター、
その反対側には強化ガラス越しに内部が見える山口県の地図が
左官塗りで表現されています。
これも、左官職人・福田靖氏の力作です。



そして、その内部で展開されるのは、
業界でも有名なメディアチーム・COSMICLABさんと
地元のディスプレイ専門会社のフォルトさんとのコラボ作品。



棚田を表現した段々状のステージの上には
山口県下26酒蔵の日本酒がならび、
コンピュータ制御されたLEDと音響により
浮かび上がりますが、ほのかにお酒の香りまで。。。



床は左官による三和土土間床、
台座には、山口県の土を幾層にも分けて突き固めて
創り上げたうねる版築の腰壁と
いな穂を埋め込んだ塗り壁で囲まれております。

その幻想的な空間と映像をお楽しみください。

https://youtu.be/U9irRhsXS5w

ちなみこれは、昼バージョンでして、
夜バージョンはさらに特徴的ですが、これはまた追々に。



今回は、その日本酒BARから風除室を経て
油谷湾側に左官土間の通路と海と月デッキが作られました。
風除室の中央にある庭石は
私が是非残してくださいとお願いして、埋め込んでおりますが、
この庭石をなでると、しあわせがやって来ます。。。



そして、見晴らし抜群のデッキスペースで、
油谷湾の風に当たりながら日本酒を飲むのも一興ですが、
いずれ、ここを利用した海鮮BBQなど
新たなイベントも計画されているようで、今後が楽しみです。



こうして無事リノベーションを完成させることができましたのも、
楊貴館の岡藤社長、岡藤取締役、そして従業員の皆さんのご協力と
優秀な地元建築家や施工者、左官屋さんと
メディアチームのお陰です。
ここに、改めまして御礼申し上げます。

5月には、長門市長をはじめとして、
長門市経済観後部他の関係各所、
長門市観光コンベンション協会などの公的関係者の方々
さらに、山口県酒造組合や各酒蔵さんへのお披露目として
グランドオープンセレモニーがおこなわれる予定です。
その時には、地元メディアでも発信され、
長門市の地域活性の様々な連携が明かされると思います。

今回の油谷湾温泉ホテル楊貴館・リノベーションは
これだけに留まらず、
さらに、様々なアイディアが加わっていき、
厚みのある地域発信がおこなわれる予定ですので、
これもまた楽しみです。

皆さん、大変お世話になりありがとうございました。

〇ホテルリノベーション設計監理・施工チーム
・IRA建築設計事務所主宰 今村剛浩氏
:山口県下関市長府黒門東町8-11
https://iradesign.link
・古田工務店代表 古田勉氏
:山口県長門市仙崎72-5
http://www.k-furuta.jp
・福田左官店の福田靖氏
:山口県長門市三隅下1333-3

〇日本酒バーメディアルーム設計施工チーム
・IRA建築設計事務所
https://iradesign.link
・古田工務店
http://www.k-furuta.jp
・福田左官店の福田靖氏
・COSMICLAB・・・メディアルームデザイン映像製作
:大阪府大阪市中央区千日前2-3-9 味園ユニバースビル2F
https://cosmiclab.jp
・フォルト・・・メディアルーム棚田・照明製作
:山口県下関市椋野町3-5-16
http://www.fort-net.com

〇メディア関連
山口県長門市・楊貴館旅館甲子園グランプリ受賞報告
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/wadairoot/wadai/20210311youkikanguranpurihoukoku.html
やまぐち未来人・ホテル楊貴館「若旦那」こと岡藤明史さん
https://www.yab.co.jp/jc_broadcast/83520

〇山口県酒造組合/酒造協同組合・蔵元紹介
http://y-shuzo.com/member/index.html

そして最後に、今回の油谷湾温泉ホテル楊貴館リノベーションに
参加する機会を与えてくださった
岡藤社長、岡藤取締役に改めまして御礼申し上げます。



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2021年03月16日

第5回旅館甲子園グランプリ・楊貴館極上の小上がりの間




今回、『油谷湾温泉ホテル楊貴館』さんが
http://www.hotelyokikan.jp

第五回旅館甲子園グランプリに輝かれましたが、
全旅館連合(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)
http://ajra.jp/ajra_2728/

そのホテルリノベーションも
来月4/1(木)にグランドオープンを迎えます。
ホテル全体が、油谷湾を眼下に見下ろせる高台にありますが、
その突端に、山口県の土の塗り壁と
良質な静岡県産杉材Jパネルを組み合わせた、
極上の小上がり間ができました。

右手の日本酒バーとメディアルームは
完成まで封印いたしますが、
日本酒ソムリエから山口県下26酒蔵、
そこからお好みの日本酒をテイスティングして、
それを片手に眼前の油谷湾を望むも良し、
小上がりの間で寛ぐも良し、
その脇の座カウンターで飲み直すのも良し。

そんな極上の小上がりの間、
日本酒と香りと風景と心地よさで、うとうとするも良し。

山口県長門市・楊貴館旅館甲子園グランプリ受賞報告
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/wadairoot/wadai/20210311youkikanguranpurihoukoku.html

やまぐち未来人・ホテル楊貴館「若旦那」こと岡藤明史さん
https://www.yab.co.jp/jc_broadcast/83520

油谷湾温泉ホテル楊貴館リノベーション計画
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202010/article_2.html

ホテルリノベーション計画とJパネルスリット加工品
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202101/article_4.html

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2021年03月14日

山口県長門市訪問・第5回旅館甲子園グランプリ報告会




今回、『油谷湾温泉ホテル楊貴館』さんが
http://www.hotelyokikan.jp

第五回旅館甲子園グランプリに輝かれましたが、
全旅館連合(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)
http://ajra.jp/ajra_2728/

その報告会として山口県長門市を訪問して、
長門市長に受賞報告がおこなわれました。

山口県長門市・楊貴館旅館甲子園グランプリ受賞報告
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/wadairoot/wadai/20210311youkikanguranpurihoukoku.html




これぞ、まさに甲子園優勝報告会のような快挙。
4/1(木)から一般公開される日本酒バーとメディアルーム、
それと連動した小上がりや見晴らし座カウンター、
さらに油谷湾を眼前に見晴らせるデッキスペースと
見所満載の油谷湾温泉ホテル楊貴館リノベーション完成もあと少し
どうぞ、ご期待ください!!




やまぐち未来人・ホテル楊貴館「若旦那」こと岡藤明史さん
https://www.yab.co.jp/jc_broadcast/83520

油谷湾温泉ホテル楊貴館リノベーション計画
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202010/article_2.html

ホテルリノベーション計画とJパネルスリット加工品
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202101/article_4.html


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2021年03月05日

山口県の地図は塗壁でどこまで表現できるか




今回、『油谷湾温泉ホテル楊貴館』さんが
http://www.hotelyokikan.jp

第五回旅館甲子園グランプリに輝かれましたが、
全旅館連合(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)
http://ajra.jp/ajra_2728/

そのホテルリノベーションもいよいよ大詰めで、
来月4/1(木)にグランドオープンを迎えます。

今回の日本酒バーとメディアルームを中心としたリノベーションには、
オール山口県というテーマがあります。
これは、ホテル楊貴館の先代社長や現社長、
そして取締役である岡藤さんの想いから発出された言葉です。
このため日本酒バーにも、メディアルームにも、
山口県下24蔵元の日本酒を
五感で堪能することができます。

そこに山口県を表現している箇所があるのですが、
そこがまた凝っております。
お隣の広島出身の私なら、厳島や江田島、倉橋島・・・と
外せない島が多すぎますが、
山口県でも、長門市の青海島や周防大島は外せない。。。




しかし、今回は塗り壁で表現しなければならない上に、
ガラスの上に浮いているイメージなので、
大変な作業となります。

想像を超えたオール山口県というテーマの表現、
これもまた、今回のリノベーションの楽しみな所です。
第5回旅館甲子園グランプリ獲得の
『油谷湾温泉ホテル楊貴館』リノベーション、
どうぞ、ご期待ください!


やまぐち未来人・ホテル楊貴館「若旦那」こと岡藤明史さん
https://www.yab.co.jp/jc_broadcast/83520

油谷湾温泉ホテル楊貴館リノベーション計画
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202010/article_2.html

ホテルリノベーション計画とJパネルスリット加工品
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202101/article_4.html

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2021年03月01日

第5回旅館甲子園グランプリ・楊貴館日本酒バーディスプレイ収納棚




今回、『油谷湾温泉ホテル楊貴館』さんが
http://www.hotelyokikan.jp

第五回旅館甲子園グランプリに輝かれましたが、
全旅館連合(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)
http://ajra.jp/ajra_2728/

そのホテルリノベーション工事もいよいよ大詰めで、
来月4/1(木)にグランドオープンを迎えます。

今回は、日本酒バーと厨房との間にある
日本酒ディスプレイ収納棚の最新情報です。

間接照明で5種類の日本酒をディスプレイしつつ、
カウンター収納や引き出しがありますが、
シナランバーコアで造作家具として製作し、
その仕上塗装に、フッコーのモラートを使用して
あたかも塗壁家具のような質感を創り出しています。

https://www.fukko-japan.com/products/morart.html




この塗り材は、フッコーから専門の施工指導を受けた
工務店しか施工できないのですが、
コロナ禍の中、その施工指導も中断していて、
色々と苦労の末、施工にこぎ着けることができました。

先日、無事設置作業を終え、
ホテル側からダミーでディスプレイした写真が
送られてきましたが、なかなか良い雰囲気を出しています。

本来ならば、これが日本酒バーのメインディスプレイとなっても
おかしくない存在感なのですが、
これとても、脇役というのが
今回の日本酒バーの凄いところです。

第5回旅館甲子園グランプリ獲得の
『油谷湾温泉ホテル楊貴館』リノベーション計画の完成を
どうぞ、ご期待ください!




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