2021年10月21日

住まいの雨のみちをデザインする2021

住まいの雨のみちをデザインする2021



『雨のみちをデザインする』
これはタニタハウジングウェア・谷田社長の社是ですが、
建築にとっても大切な言葉です。
https://www.tanita-hw.co.jp

私の教えている静岡産業技術専門学校でも、
特別講義として、谷田社長に1コマ授業を
お願いしており、もう10年近くなります。
昨年はコロナ禍で、中断しましたが
今年とは、何とか開催できそうで良かったです。
この講義のあとでは、
学生たちも樋への関心が一気に高まります。

2019特別講義『雨のみちをデザインする』
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201910/article_1.html

住まいの雨のみちをデザインする2021



いくら綺麗な立面をデザインしても、
そこ取り付く軒樋から呼び樋、
そして落ちてくる竪樋の位置や素材と色、
これで台無しになるという外観を見掛けることもあります。

立面検討段階から樋の位置、
つまり雨のみちを考えて、
建物と屋根の位置関係を決めることが大事です。

しかし、あくまでも住まいの中での優先順位は
内部空間と住まい動線他ですので、
それを上手く納めるためには、設計側の技量です。

今回の住まいではなかなか難しい関係の箇所もあり、
屋根の架け方、構造、建て方、仕上げの納まりなど、
シンプルに納まる方法を心掛けました。

今回は、跳ね出しの外壁と屋根
そこに絡む下屋屋根の関係、
住まいの雨のみちをデザインする2021



大屋根と庇との二段屋根への見せ方、
住まいの雨のみちをデザインする2021



ガレージ棟と母屋玄関との離れと高さ、
住まいの雨のみちをデザインする2021



中庭谷樋の流れ分散と片流れの位置と落し口とサッシ位置、
住まいの雨のみちをデザインする2021



屋根から下屋、呼び樋と軒樋の納め方、
住まいの雨のみちをデザインする2021



様々な箇所で微妙な部分があったので、
躯体設計時から設備も含めて、
施工者との検討も早めにおこなっていました。

住まいの雨のみちをデザインする2021



また、敷地内の18m大ケヤキの落ち葉での
樋掃除にご苦労があった住まい手のために、
いつものすとっ葉°―というカバー付軒樋で対応し、
そのメンテナンスを不要としています。

ユキノキ・すとっ葉°―U16号
https://www.tanita-hw.co.jp/product/43/

しかしこうしたことは、
当たり前のように納まって、それが普通、
住まい手の目はほとんどいかないと思いますが、
そんな無理なく普通に納まるということが、
大事なことだと改めて感じます。

人気blogランキングに参加しています。
↑よろしければ、クリックをお願いいたします。
 ・・・どうも、ありがとうございました。

にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村


同じカテゴリー(静岡風景)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
プロフィール
macchan22
macchan22
削除
住まいの雨のみちをデザインする2021
    コメント(0)