2011年10月19日

高性能断熱材と施工精度の落とし穴。

高性能断熱材と施工精度の落とし穴。


先日、飛び込みの営業マンが、
高性能断熱材の商品説明に訪れました。
その誰でも知っている大手メーカーの断熱材、
熱伝導率λ=0.019W/mk・F種に相当するという、
トンでもない高性能。

で、その製品の既製品サイズを聞くと、
厚み毎に3'×6'(910×1820)版の1種類。
これは、どういうことを意味するかといいますと、
大工さんが、すべて現場カットするということ。
つまり、寸法を測りながら、電動ノコでカット。

高性能断熱材と施工精度の落とし穴。


最近の床根太は、根太レスという剛床が主流。
これは、90×90の大引きを、
910ピッチに並べるという構造方式。
そうなると、間に入れる断熱材は、
910mmー90mm=820mm。

つまり、3'×6'版から、常にカットした残りの90mmが
捨てられるということ。これは、環境にも優しくない。
せめて、910ピッチ剛床用に、内巾820mmの
既製品は、欲しいところです。

やはり、大工さんがカットする場合には、
すべて、床下にピッタリはめるというとは、なかなか難しい。
そのため、現場で、一部のやり直しの
指示をすることもあります。

高性能断熱材と施工精度の落とし穴。


担当営業マンは、目から鱗が落ちるようなことを言ってましたが、
やはり、『事件は、会議室ではなく、現場で起きている』

最初の写真は、富士物語2011の剛床への
断熱材施工・熱伝導率λ=0.038W/mk・C種
厚80mmのポリスチレンフォーム断熱材の施工風景です。
大切な設備配管廻りもピッタリと納めます。

他の住宅でも同様の納まり、
つまり、断熱材設置前に床下の配管を
事前に施工しておくことで可能となりますが、
そのためには、事前に配管位置をチェックして
図面化し、現場で打ち合わせをしておくことが必須となります。
高性能断熱材と施工精度の落とし穴。



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